相手の機嫌をとろうとするな 自分の機嫌を良くしよう

カップルになると、相手のご機嫌というのがとても気になりますよね。特に夫婦となると、相手の機嫌がよければ家庭内の雰囲気はよくなるし、逆に機嫌が悪ければ家庭内はギスギスしたものになります。

だから、私達はつい「相手の機嫌を良くしよう」としてしまいがちです。相手に気を使い、なんとか笑顔でいてもらおうといろいろな努力をしている人も多いことでしょう。

ところが、これが本末転倒になってしまうこともあります。どういうことなのか?

相手の機嫌ばかり気にしてしまい、疲弊して自分の機嫌が悪くなってしまう、という状況です。その結果、友達や近所の人に自分のパートナーの悪口を言ってしまう、なんてこともあるでしょう。

脳というのは、主語を理解しません。人の悪口を言えば、それは自分に対して同じことを言っていることと同じになってしまいます。その結果、さらに不機嫌な自分が出来上がってしまうという、悪い結果に陥ってしまうのです。

じゃぁ、相手の機嫌を良くするにはどうすればいいのでしょうか?

簡単なことです。「相手の機嫌を良くする」のではなく「自分の機嫌を良くする」ことに意識を向けてみるのです。どんなことがあっても、自分が上機嫌であればいいのです。

でも、これを聞いてあなたはきっとこう思うでしょう。

「自分の機嫌を良くするって、どうすればいいのよ?」

「自分のパートナーの機嫌が悪いから、私も機嫌が悪くなってしまうのに」

確かに、これは困りものですね。

ここでいくつかの秘策をお伝えしましょう。

まず、朝起きたときに笑顔になることです。一日の始まりを笑顔で上機嫌にすることで、その日一日がとても楽しく感じられるようになりますよ。

また、周りの愚痴や不満は「それはその人の問題だ」という形で聞き流してください。実は、愚痴や不満を耳にしてしまうと、それを自分のことに置き換えてしまい、一緒になって愚痴や不満を言い合ってしまうことがあります。そうすると、不機嫌になりますよね。

特にパートナーの愚痴や不満は、共感はしても「あくまでもその人の問題だから」と思って、自分に溜め込まないように注意しましょう。

そして、普段から周りに感謝の言葉をかけてみましょう。どんな些細なことでも「ありがとう」と声に出してみましょう。そうすると、気持ちがすっきりしますよ。

さらに、良いことがあったら人に話してみましょう。これは愚痴や不満を話したり聞いたりすることの逆をやれば、逆の効果が出てくるというものです。良いことを人に伝えると、周りを上機嫌にさせることもできます。

こういった習慣をつけていくと、男女の仲もお互いが常に上機嫌になり、健康的な毎日を過ごすことができます。

目の前にいる人は自分の鏡でもあります。鏡に映った自分のほっぺが汚れているからといって、鏡に映った汚れを拭い去ろうとしても、それは消えることはありません。

当然ながら自分のほっぺの汚れを拭い取ること。そうすれば鏡に映った自分もきれいな顔になります。

それと同じように、目の前の人の機嫌を良くしようとするのではなく、自分の機嫌を良くすることが、周りを上機嫌にする一番の方法ですよ。