「なんで私の言いたいこと、わかってくれないの?」
これは女性が抱きがちな思いです。それに対して男性はこう思うようです。
「だって、お前がちゃんと言ってくれないから」
どうしてこんなすれ違いが起きてしまうのでしょうか?実はこれ、男性脳と女性脳の違いによって引き起こされるものなのです。
男性は「論理型」の脳をしています。そのため、相手から発せられた言葉そのものを受け止めて、その意味を理解しようとする傾向があります。そのため、ちゃんとした言葉として伝えなければ、男性は理解をしてくれないことが多いのです。
それに対して女性は「感情型」の脳をしています。言葉の奥にある意味を読み取り、相手の感情を理解しようとするのです。そのため、言葉になっていないことでも相手が理解してくれるものと錯覚をしてしまいます。
だから、女性が発する言葉の通りに行動をしてしまうと、女性を怒らせてしまうなんてこともあるんです。例えばこんな感じで。
「もういい。私帰る!」
そう言って女性が怒って帰ろうとする。男性はその言葉をそのまま受け止めてしまい、黙って女性を見送るか、反対の方向を向いて女性と別れてしまう。
しかしその後女性はさらにこう言って怒り出すんです。
「どうして引き止めてくれないのよっ!」
こういうすれ違いの会話や行動、男女間では起こりがちのことですよね。
ではそれを防ぐにはどうすればいいのか?
これは男性側が女性の心の奥をしっかりと聴くことが大事になります。といっても私達はエスパーじゃないのですから。どうすれば心の奥がわかるのでしょうか?
こういった時には、言葉だけに騙されてはいけません。しっかりと相手の表情、仕草を見極めることが大切です。特に「目は口ほどに物を言う」です。
女性が本当に怒っているのか。ひょっとしたら物悲しい目であなたに何かを訴えてはいないか。そういったことを汲み取ることが大切になります。
といっても、さすがにこういった表情を汲み取るのはすぐにできることではありません。ですから、普段から相手の言葉だけでなく、表情や仕草にも目を向けて、相手の感情を見極める訓練をしてみましょう。
ということは、男性だけが頑張らなければいけないことなのか。そう思われがちですが、女性側にも工夫が必要になります。
先ほどの場合、相手がこちらの意図を汲み取ってくれなかったとしたら、それに対して怒るのではなくきちんとフォローをしていきましょう。
「本当はあなたに追いかけてもらいたかったの。わがままを言ってしまってごめんなさい」
こう言われると、男性側もきっとこう思うでしょう。
「なるほど、こういう場面でのあんなセリフって、そんな意味があるのか」
こうやって男性を学習させていくのです。
言葉の中にある心の奥をどうやって見極めていくのか。男性、女性ともにお互いのことを思いやりながら訓練していくことも大切ですよ。